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ドメインやサーバーが制作会社名義になっている問題と取り戻し方

ドメインやサーバーが制作会社名義になっている問題と取り戻し方

「自社サイトのドメインなのに、名義が制作会社になっていた」——これは珍しいことではありません。結論として、名義が制作会社でも、多くの場合は移管して自社管理に取り戻せます。鍵になるのは、(1)いまの名義と管理状況を正確に把握すること、(2)移管に必要な手続き(認証鍵やネームサーバー変更)を相手に依頼すること、の2つです。感情的な交渉より、事務的な手続きとして淡々と進めるのが結果的に早く片付きます。

なぜ制作会社名義になってしまうのか

制作会社が「まとめて管理したほうが楽だから」と、自社の管理アカウントでドメインやサーバーを取得するケースが多いためです。悪意があるわけではなく、運用上の都合であることがほとんどです。ただし名義が相手のままだと、いざ乗り換えたいときや相手と連絡が取れなくなったときに、自社だけでは手続きできないという弱点になります。

名義の確認方法

  1. ドメインの登録者を確認するJPRS Whois(.jpの場合)や各レジストラのWhoisで、登録者名・管理担当者を確認します。組織名が制作会社になっていれば名義は相手側です。
  2. どのレジストラで管理されているか確認する:お名前.com、ムームードメイン、エックスサーバードメイン等、どこで取得されたかを把握します。移管手続きはレジストラごとに方法が異なります。
  3. サーバーの契約名義を確認する:サーバー料金の請求先・契約者名を確認します。ドメインとサーバーで名義が異なることもよくあります。

取り戻す(移管する)手順

  1. 移管の意思を正式に伝える:「ドメインを自社管理に移したい。移管に必要な手続きをお願いしたい」とメール等で依頼します。
  2. 認証鍵(オースコード)を発行してもらう:多くのドメインは、移管に「認証鍵(Auth Code / EPPコード)」が必要です。現レジストラの管理画面から発行できるので、相手に依頼します。
  3. 移管先で手続きする:自社で契約するレジストラに認証鍵を入力し、移管申請します。承認メールに応答すると移管が進みます。
  4. ネームサーバーを確認する:移管後もサイトが正しく表示されるよう、ネームサーバー(DNS)の設定を引き継ぎます。ここを誤ると一時的に表示が止まるので慎重に。

相手が応じてくれない・連絡が取れない場合

認証鍵の発行を拒否される、そもそも連絡がつかない、というケースもあります。その場合は、レジストラやサーバー会社のサポート窓口に事情を説明し、本人確認のうえでの救済手続きを相談します。詳しい初動は 制作会社と連絡が取れない時の対処法 にまとめています。

移管にかかる期間と費用の目安

ドメイン移管は、認証鍵の発行から完了まで通常は数日〜2週間程度かかります。レジストラ間の移管には承認のやり取りがあり、即日で終わるものではないため、乗り換えや更新期限に合わせて余裕をもって始めてください。費用面では、ドメイン移管に伴って1年分の更新料(数百円〜数千円程度/ドメイン種別による)が発生するのが一般的です。サーバーの移転を伴う場合は、新サーバーの契約費用と移行作業の手間も見込んでおきます。注意したいのは「ドメインの有効期限が間近のときは移管申請が受け付けられないことがある」点で、期限ギリギリでの移管は避け、先に更新してから移管するのが安全です。

保守現場メモ:移管でいちばんトラブルになりやすいのは「ネームサーバーの引き継ぎ漏れ」です。ドメインの名義移管だけに気を取られ、DNSレコード(メールのMXレコード等)を移し忘れると、サイトは表示できてもメールだけ届かなくなる、という事故が起きます。移管前に現在のDNS設定を必ず控えておき、移管後に同じ設定を再現するのが鉄則です。

ドメインだけ移すか、サーバーも一緒に移すか

名義を取り戻す際、「ドメインだけ移管する」か「サーバーも一緒に移転する」かで迷うことがあります。判断の基準はシンプルで、サーバーの管理権限(コントロールパネルやFTP)を自社で確保できているかどうかです。サーバーにも問題なくログインでき、運用に支障がなければ、まずはドメインの名義移管だけを先に進め、サーバー移転は急がなくて構いません。逆に、サーバーも制作会社の管理アカウント下にあって自社では触れない場合は、ドメイン移管とあわせて自社契約のサーバーへ移転し、両方を自社管理下に置くのが安全です。一度に全部やろうとせず、確保できている部分から固めていくのがコツです。

取り戻したあとにやっておくこと

無事に自社名義へ移せたら、二度と同じ状況にならないよう、ドメイン・サーバーの管理アカウント情報を社内できちんと保管します。引き継ぎに必要な情報の整理は 引き継ぎに必要な情報一覧(チェックリスト付き) が役立ちます。名義確認から移管、DNSの引き継ぎまで不安があれば、現状診断から対応しますので、まずは無料診断でご相談ください。